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BEのぶ

  • Author:BEのぶ
  • 自称「ブログエッセイスト」ことBEのぶです。
    昭和史をライフワークにしていますが、平成ももうすぐ30年経ち、昭和が遠い過去になりつつあります。
    昭和も遺産・遺物を探れば立派な「考古学」となります。題して「昭和考古学」。ジャンルは遊郭・赤線跡から鉄道、そしてすっかり忘れ去られた歴史を掘る「昭和の考古学者」として、昭和の名残りを通して考察する旅を続けています。

    基本は標準語で書きますが、エッセイは大阪弁で書いていきます。

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■■■昭和考古学-大阪の「ローカル線」を訪ねて

今日は遊郭関連の資料収集に大阪市立中央図書館に行ってきました。
府立図書館の中之島はある程度行ってある程度の「お宝」は掘ったとこがあるさかい、お次はまだ手付かずの市立図書館っちゅーわけで、まだ俺が知らん宝が書庫の奥深くに眠ってるかもしれんと思うと、まるで遠足前の小学生気分です(笑

で、「どんな質問して図書館員を困らせてやろうか」「次はどんなもんを『発掘』してやろうかな~?」と電車の中で考えて心躍らせながら爆睡しとったら到着。

そして!!


















12030101

なんてこったい(笑

OH MY GOD! _| ̄|○
ちゃんと休館日を調べてくるべきやった。

せやけど、これで落ち込んどる俺やありまへん。
さて、休みってわかったら何したろ?と思って近くの地図を見てみたら、絶好の暇つぶしを見つけました。
よし、思い立ったが吉日、早速そこに向かうことにしました。


* * *
大阪市立図書館から南へ歩くこと10分くらい、
「それ」は大阪市内の片隅にひっそりと存在しとりました。

12030102

それがこれ。
え?これじゃわからん?
たしかにこれじゃわからんか(笑

というわけで、「正解」は、



12030103

これ。
「ただの駅やん・・・」
と思うかもしれへんけど、確かにただの駅です、はい(笑
せやけどこの駅、大阪市内に残る「ローカル線」の始発駅やったりします。
そして、それには涙なくしては語れない(?)数奇な運命に翻弄された「人生」ならぬ「駅生」があるんです。

この駅は、写真見たらわかるけど、南海電鉄の汐見橋駅と言うんやけど、
駅の位置はこんな感じになります。

12030104

大阪ミナミの繁華街からもそんなに離れてへん位置にあったりするんやけど、
もう雰囲気は田舎のローカル線、大阪人でも「ああ、こんな駅あったよな」って感じで、ほとんど忘れられたような駅でもあります。
せやけど、この汐見橋駅は、れっきとした

南海高野線の始発駅

でもあります。
「ええ?南海高野線の電車はなんば(難波)から出てるやん!」
とお思いの方もおるやろーけど、ここも・・・いや、ここ「が」れっきとした南海高野線の起点駅なんですわ。
元々は南海本線と南海高野線は別会社で、高野線の方は「高野鉄道」っちゅー、名前の通り高野山まで線路を延ばす路線として作られました。
南海本線の前身の「南海鉄道」のターミナル駅がなんばに対して、高野鉄道はここ汐見橋駅をターミナルにすべく、明治33(1900)年に作られました。
もちろん、最初はここから高野線の電車が発着しとったんやけど、1922年に高野線がなんばに乗り入れ(最初は別会社やったさかい、「相互乗り入れ」って形)たんやけど、あくまでメインの電車はここがターミナル。
今の風景を見たら、ここから「汐見橋発高野山・極楽橋行き」なんて電車が出とったとは到底想像もつかんけど・・・。
せやけど、俺が小学校の頃は「汐見橋発堺東行き」は1日1本だけやけどあったし、あくまで「南海高野線」の起点やったことは覚えとります。
まあ、それも汐見橋駅からの路線が通称「汐見橋線」になってしもて、もちろん正式にゃ今でも「南海高野線」なんやけど、「終着」の岸里玉出駅の駅と線路改良でその高野線と線路がつながってへん「盲腸高野線」になってしもた悲しい路線やったりします。

今や「大阪のローカル線」「盲腸」とボロカスに言われとる汐見橋駅やけど、
かつてはこんな感じでした。

12030105

昭和10年(1935)頃の汐見橋駅の写真やけど、
その昔、南海は貨物輸送も扱っとって、汐見橋駅のホームの隣にはかなりデカい貨物ターミナルがありました。
駅舎の大きさは今とあんまし変わってへんけど、昭和7年には駅の隣に高島屋が作られて俺が小学校くらいまでは存在しとった気がします。
この写真を見たら、今の汐見橋駅の駅舎は当時のままっぽいんやけど、どうやら戦争の空襲で被害を受けたみたいで、今の駅舎は昭和31(1956)年に改築したもんらしいですわ。せやけど戦前の駅舎をベースにしたらしくて、比較したらけっこう似てる。

12030106

そんな貨物ターミナルも今はこの通り、全く面影ありませ~ん(汗

そんな汐見橋駅に入ってみましょう。



102030107

正直、「これが大阪市内中心部の駅か!?」と思えるよーなガラ~ンぶり・・・。
ホンマに、ミナミの繁華街から歩けるような距離の駅か!?というよーな感じ、雰囲気だけならのどかな地方私鉄の駅ですわな。

12030108

そんな駅のコンコースの片隅に、「何か」があった跡があります。
一体何があったんやろか?と想像してみたら、上に書いたよーに昔は貨物もやっとったさかい、貨物取扱の窓口やったんちゃうか?と思ったりします。

そして、汐見橋駅の在りし日の面影が残ってるもんが、改札口の上にあったりします。


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「南海沿線観光案内図」

って書かれた大きな地図やけど、かなりボロボロです(汗
このボロボロ具合が更に「ローカル駅」の哀愁を漂わせる一因、「あの時俺はすごかった」的なノスタルジーさえ感じます。
また、当時は大阪湾沿いの海岸が臨海工業地帯になる前なんか、本線沿線がきれいな海岸線を描いとります。
物心がついた時は既に海岸は埋め立てられて工業地帯になっとったさかい、
(浜寺公園の砂を掘ったら、カニや魚のミイラ(?)がたまに出てきた程度)
さすがの俺もここあたりが「東洋一の海水浴場」やった時代は知りませぬ。

で、これを見ると、「南海沿線観光案内図」にゃこんな注意書きが。

12030110

「この案内図は昭和30年代のものです。
現在の観光案内については係員におたずねください」

この案内図は昭和30年代、おそらく駅舎が改築された昭和31年の頃やと思うけど、
確かにその時は海岸も埋め立てられてへんかったさかい、ある意味貴重な案内図になっとります。
せやけど、この駅で「現在の観光案内」を聞く人は、果しておるのやろか?

12030112

何せ電車がこの本数やさかい(笑
それにしても、めちゃわかりやすい電車の発車時刻だこと。

110406

まあ、これよりかはマシやけど、
(※山口県の仙崎駅です)
汐見橋駅はこれでも「大阪市内中心部」の駅、この電車の本数だけでも時代から取り残されたような感じがします。


12030111

で、大阪人やって三十数年、初めて汐見橋駅のホームに降り立ちました(笑
ホームは1面だけでいちおう2番線まであります。せやけど電車は1番線にしか到着しまへん。
せやけど、2番線の線路の錆び具合から見たら、どうも1日1本くらいは2番線を使ってる模様!?
せやけど、「大阪市内」やのにこのホームのガラ~ンぶり、客は俺を入れて3人だけ。
そして待つこと10分くらい、

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2両編成の電車が到着しました。
今は車掌なしのワンマン電車になっとるみたいで、客も結局俺を入れて3人だけでした。

12030114

せっかくやさかい、ちょっと旅人気分になっていちばん前に陣取らせていただいて車窓を見てみました。
汐見橋駅を出た電車は、阪神高速の高架道路の下あたりを申し訳なさそうに走りながら、あまり速度を出すこともなく・・・出す必要もない、この路線を走ってる電車はこの編成だけやさかい・・・ガタゴト大きな音を立てながらのんびり走っていきます。
で、写真を見たらわかるよーに、汐見橋線はいちおう複線です。そして線路と線路の幅にかなり余裕がある。
別に線路一本外して単線でもええやん!?と思ってまうくらいなんやけど、これがかつて「幹線」やった面影で、
これが汐見橋線が「俺はこう見えても『高野線』なんや!」と自己主張しとるよーなプライドの片鱗のように思えてなりまへん。

電車は、「木津川」というローカル駅に到着します。
そこには、汐見橋線がかつて貨物輸送で栄えとった唯一の残骸があったりします。

12030115

解説がなかったら何の変哲もない風景やけど、手前が今の汐見橋線のホーム、その向こうに廃墟になりかけとるもう一つのホームが見えます。
向こうのホームは貨物専用のホーム、つまり貨物の積み出し用ホームで、かつては高野山あたりから運ばれてきた良質の材木が貨物列車でここまで運ばれ、戦前は駅の隣にあった船着き場から市場へ材木が運ばれていったそーな。
木津川駅の貨物輸送がかなり賑わっとった証拠は、この駅周辺の「何もない」ぶりからわかります。
写真には撮ってへんのやけど、この駅の敷地自体かなり広く、周りもやけに広々としとるさかい、かつてはそこらへんが全部貨物ターミナルやったんやろな、と思いを馳せることができます。
嗚呼、あの時の賑わいはどこへやら、今はこの駅、あまりに客数が少ないのと回りに何もないさかい、「大都会の秘境駅」なんて、褒められとるんか貶されとるんかわからん別名で呼ばれとります(笑

12030116


「汐見橋線」自体は、南海本線と高野線が分離する「岸里玉出」っちゅー駅までなんやけど、俺は一歩手前の「西天下茶屋」という駅で降りました。
何でこんな中途半端な駅で降りたかというたら・・・

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これが目当てでした。
何か大正ロマンを漂わせるよーな洋風な建物、写真は真正面しか撮ってへんけど、全体的にはかなりがっしりとした重厚な作りになっとります。
また、駅の看板の下には窓があるけど、これは「明かり窓」と言うて中の明かりで看板を照らす工夫をなしたガラス窓だそうですわ。
こんな「都会の田舎(?)」やのにこんな立派な駅舎・・・これもここが「高野線」やった名残かもですな。
この駅自体は大正4(1915)年に作られたけど、駅舎は当時のままかは不明です。ヘタしたら駅開設当時のままかもね!?

そして降りた俺は汐見橋線に別れを告げ、時代から取り残されたかのよーな、せやけど俺の世代にゃどこか懐かしい香りがする下町の住宅街をくぐり抜けて、南海本線の天下茶屋駅へ。
「西」って名前がついとるよーに、「西天下茶屋駅」と「天下茶屋駅」は歩いて10分くらいのとこです。

そこで、「あ!」と思いつきました。

以前、赤線や青線があったとは思われへん天下茶屋の閑静な住宅地に、ホンマ不釣り合いなケバケバのカフェー赤線建築があったってレポートしたけど、
(詳しくは「消えた遊郭・赤線の跡を訪ねて番外編 MISSION IMPOSSIBLE?」へどーぞ)
その「謎の建物X」を久しぶりに見に行ってみたら、



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まだまだ俺が行った時と変わらぬ姿で健在でした。
せやけど、経験知を積んで改めて見てみても、明らかに赤線建築なんやけど・・・ここに赤線はおろか青線もあったという資料は全くあらへん。
そして何より、周りの建物と比べてこの「謎の建物X」は明らかに浮きすぎ。
というより、本来は赤線でもない天下茶屋にゃ存在するはずがないもの、「天下茶屋のオーパーツ」とでも名付けようか。
仮に過去にここに赤線や青線があったら、他にダウトな建物がリフォームされとっても1軒か2軒は残っててもおかしくないのに、ここ界隈をしらみつぶしに探しても「クロ」なのは全くなし、せやさかい尚更「謎の建物X」の謎が浮き彫りになる始末。
うーん、考えれば考えるほどわからん、謎や。

唯一、「ん?」と思ったのは、「消えた遊郭・赤線の跡を訪ねて 飛田遊郭編 その1」で紹介した『日本歓楽郷案内』(昭和6年刊)っちゅー本に書かれた、天下茶屋(と岸里)にあったというモグリの私娼窟の記述やけど、詳細な場所が書いてへんさかいそれ以上のことは不明。
せやけど、これがなんかのヒントになりそうなのか、それとも空振りなんか、目下調査中であります。

というわけで、今回の「暇つぶし紀行」は終わりやけど、
汐見橋駅と「汐見橋線」を見たらある句を思います。

夏草や 兵どもが 夢の跡

松尾芭蕉

かつては主演としてスポットライトを浴びたのが、今や脇役以下になってしもて、それでも健気に乗客と「空気」を運び続ける汐見橋線に幸あれ~!
まあ、「汐見橋線は永遠に不滅です!」とまではいかんやろーけど(笑

~おまけ~

これだけで終わるとおもろあらへんさかい、ちょっとおまけを。
西天下茶屋駅から天下茶屋駅の間を歩いとる時、「スタバ」を見つけてまいました。
せやけど、何でこんなド下町にスタバが???

と思って近寄ってみたら!!





12030118

なんてこったい・・・_| ̄|○
遠くから見たら何の疑いもなく「スタバ」やったのにな~。
中国やったら話はわかるけど、天下茶屋よお前もか!
ゴキブリホイホイに引っかかったゴキブリの気持ちがわかったような気がしました(笑


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テーマ:雑記
ジャンル:ブログ

コメント

■ Re: タイトルなし

>mihoさん

ここ、大阪人でも穴場スポットやったりします。いつ廃止になってもおかしくないさかい(汗
まあ、鉄道マニアとか物好き以外は特に興味ないと思うけど・・・(^^;)

> ふらーっと知らない駅に降りて散策したくなってきました。

何も考えんと気分で降りてみて、そこあたりをブラブラするんも楽しいと思いまっせ。
方向音痴な人にゃスマホは必須ですけど(笑
2012/03/11 URL BJのぶ #qDfdtOiE [編集] 

■ 

うわー面白かった(^.^)

南海高野線の田舎町で育ったのに、全然知りませんでしたー。
哀愁漂う駅の感じもいいですね。
ふらーっと知らない駅に降りて散策したくなってきました。
(そこに遊郭跡の町があれば尚良しです(^^ゞ
2012/03/04 URL miho #- 

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