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BEのぶ

  • Author:BEのぶ
  • 自称「ブログエッセイスト」ことBEのぶです。
    昭和史をライフワークにしていますが、平成ももうすぐ30年経ち、昭和が遠い過去になりつつあります。
    昭和も遺産・遺物を探れば立派な「考古学」となります。題して「昭和考古学」。ジャンルは遊郭・赤線跡から鉄道、そしてすっかり忘れ去られた歴史を掘る「昭和の考古学者」として、昭和の名残りを通して考察する旅を続けています。

    基本は標準語で書きますが、エッセイは大阪弁で書いていきます。

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■■■英語が使われへんよーになった時代

カタカナ語が氾濫しとる今の日本やけど、その昔の日本で

英語が使われへん時があった

って言ったら信じられへん人もおるかもしれませんな。
時は太平洋戦争の時、「敵国語である英語を廃止せんかい」って声が日に日に高くなってきて、
街角から英語がどんどん消えていった時がありました。
これは俺が小学生・中学生の時に学校の授業で習ったさかい、学校で習った人もおるかもしれへんけど、
具体的にどんな英語が禁止になって、それがどんな風に行われていったんかは、
データがありそうでないさかい、意外と知られてません。

例えば、「戦争中の英語禁止」の例でよく取り上げられとるんが、野球の用語。
ストライク「よし一本」になったり、ファウル「だめ」とかになったりしたんやけど、
その時ダブルプレー「併殺打」ホームラン「本塁打」というよーに、今でも使われとる用語もこの「英語禁止令」から生まれた言葉です。
(ちなみに、「三振」はそれ以前から使われとったさかい、該当しません)
せやけど、これは公式に禁止になったんは昭和18年のことで、そん時は大学野球などは既になくなり、プロ野球も昭和19年に廃止になるさかい実質使われとったんは1年ちょっとだけだそーです。
スポーツ用語の中の英語が禁止になったんは何も野球だけやのーて、野球に先立つこと1年前に卓球やテニスが英語用語の使用禁止を命じられとります。

* * *
日本の英語禁止は、まあよくここまでやれるわしかし、って呆れるくらい幅広かったよーで、
昭和15年にはじまる芸能界での英語禁止があります。
ディック・ミネとかミス・コロムビアなどの芸能人は「三根耕一」「松原操」に改名され、野球のスタルヒンも、「改名しないと試合に出さない」と巨人軍に脅迫されて「須田博」に改名されてまいます。
スタルヒンってアメリカ人やのーてロシア革命の時に日本に逃げてきたロシア人なんやけど、このわけのわからん改名にスタルヒンもかなり屈辱やったそーで、せっかく改名したのに巨人軍はその後スタルヒンを「ガイジンだから」って理由で追放してしまいます。

また、会社名も変更を余儀なくされたものもあって、

ブルドック食品 → 三澤工業

リプトン紅茶  → 大東亜紅茶

ブリジストン  → 日本タイヤ


などなど。
ブリジストンって英語ちゃうやん、てツッコミが入りそうやけど、
英語だけやのーて「カタカナ語」自体が敵と見なされた時代でした。
また、英語新聞として今でもメジャーな「ジャパンタイムズ」も「Japanがけしからん」という理由で「ニッポンタイムズ」に変更されてしまいます。
つまり、「『ジャパン』は敵国語だから、やむを得ない事情で使う時は『ニッポン』を使え」というわけですわな(汗

またまた、学校名も変えられたところも多く、
横浜にある「フェリス女学院」は「横浜山手女学院」に、大阪にある「プール女学校」は「聖泉女学校」に改名させられます。
そして、元々は「ウヰルミナ女学院」って名前やった大阪の学校も改名させられとります。
ここでクエスチョンです。さてここは今はどこの学校でしょうか?
答えは「大阪女学院」。今もそのまま大阪女学院やさかい、戦争の英語禁止で名前を変えさせられたんが今でも残ってる珍しい例かもしれませんな。


そして、「何もそこまでせんでも・・・」って思うくらいに、英語禁止は徹底し始めます。
これは何も「英語自体」が禁止になるんやのーて、
「英国・アメリカを連想させるのもダメ」
ちゅーとこまで来て、たとえば「極東」はイギリスから見た世界地理の表現やさかいダメとか、
「英」の字もダメということで改名させられた学校、果ては人までいたそーな。
「日本アルプス」も「けしからん」の対象になって「中部山岳」に改名。
挙句の果てにゃ、「アメリカは日本より国土が広い」「日本の鉄道はイギリスの技術を用いて作られました」という、米英>日本的な表現まで、日本語やけど「米英が日本より強く見られる」として不可。
海軍におったうちのじいちゃんいわく、カレーライスは陸軍じゃ「黄色調味料入り汁かけご飯」ってなってしもたみたいで、
(海軍は終戦まで「ライスカレー」を貫いたそーな)
ここまで来たら狂気そのもの、笑えるやら悲しいやら、アホかと思ってまうもんまで様々。

これは文部省からの「お達し」言うことになっとって、いちおう「自主改名してね」ってことになっとるけど、
もちろん当時の情勢から言うてもほとんど命令そのもの。
大阪女学院のHPを見たら「政府より、全国にある外来語に由来する校名を持つ学校に対して、校名変更の指示が出て、ウヰルミナ女学校を、「大阪女学院」と改称しました」って書いとって、
やんわりとながら「強制的」ということを示唆しとるよーな感じで、
ジャパンタイムズはHPじゃ何も書いてへんみたいやけど、戦後に社長が「強制だった」と公式に言うとったよーで、
「今度こんなことがあったら、我々は言論の自由のために断固戦う」と表明しとります。

こんな風に、今の時代になって見てみたら、言葉狩りをはるかに超越した「ザ・改名コメディー」が繰り広げられとったんやけど、
これでふと思うんが、
「当時中国とも戦争しとるわな。それやったら中国語、果ては漢字も禁止せーへんのかいな?」
ってこと。
実は実は、この「漢字廃止論」は国会でも真剣に討議されとったらしかったけど、
英語禁止論ほど盛り上がりに欠けてそのままうやむやになったという結論です。
まあ、漢字を廃止したら日本語自体がほとんど成り立たんよーになるわな(笑


で、ここで思うんが、異常なくらい、否、異常を超えた狂気とも言える感情論の数々。
「米英憎し」の感情が言葉狩りにまで達してしもて、何の関係もないはずの英語にまでとばっちりが来た、と言っても過言やないです。
積極的に英語禁止・廃止を説いた人の言い分を見てみても、

「英語は中学とかで習ってもものにならないので、無駄なエネルギーだ」
「英語は世界共通語と言うが、それは植民地主義の産物でこれからは日本語が共通語だ」
「米英は日本人を堕落させるために英語を日本に広ませたので、英語を習うと精神が堕落する」

などなど、おとなしく聞いてれば言いたい放題言うとりますな(笑
ひどい人になると、「アルファベットを見るだけで怒りに満ち溢れ、涙があふれてくる。アルファベットが堕落を招く米英の策略ということ全く気付かない一般大衆に対して反省を求める」などと言う大学教授まで現れ、
日本全体が狂気という「魔性の歴史」(by米内光政)に襲われたよーな感じですわな。
そして、こんなことを言うとった人間は普通の一般庶民やのーて、「インテリ」って言われとった知識人やったんがもっと情けないったらありゃしない(汗
ナショナリズムは必要やとは思うし、俺自身どっちか言うたら思想は右寄りやとは認めるけど、ここまで偏屈になってくると喜劇ですな。

こういう論調は言わば「感情論」の産物、日本人って情緒を好んで感情的になりやすい傾向があり、
それはそれで独特の日本文化や思想を生んだことも事実やけど、
逆に言うたら「情に流される」こともあり、合理的な正論を「理屈っぽい」「計算高い」と排除する傾向があります。
上の文章みたいに、「怒りが満ち溢れ涙が出てくる」というのは、一見するとホンマアホらしい言葉やで完全な感情論、せやけど日本人ってそういう感情論に弱いのよね~(汗
「わかっちゃいるけど・・・」と情に流されることもあって、太平洋戦争の時代は日本全体、日本国民全体が「鬼畜米英」と感情的になって、
それが台風のような暴風雨を発生させて「敵国語だからこそ相手を知ることが重要。そのためには英語を勉強する必要がある」という冷静な正論も「感情論という超大型台風」に吹き飛ばされてしまいました。
山本五十六は、太平洋戦争が始まっても中立国経由でアメリカの雑誌を購入し、敵になったアメリカの事情を知ろうとしてたけど、
若い士官にも勉強してもらおうと雑誌の山を士官室に持っていったら、
「いや~、我々英語は苦手ですので・・・」
と逃げようとしたら、山本の怒りが爆発。
「貴様ら!どこの国と戦争してると思ってるんだ!!」
山本五十六の怒りはごもっともやと思うんやけど、それに気付いとる人も感情論の嵐に呑まれていってしもたんは悲しいことです。

個人個人の感情論も、それが大きくなったらとんでもないことを引き起こし、それはやがて破滅へのメインイベントになる。
日本人は感受性豊かな民族性を持ってるさかい、逆に言うたらその台風を発生させる要素が大きいのも特徴、それを自覚する必要があると思います。
このことを日本人は歴史的教訓として学習しているのか?
よく、「歴史を勉強すべし」と言うけど、「歴史の勉強」とは「過去に起こったことから何を得るか」ということで、
太平洋戦争から得る教訓は数多いけど、これもそのうちの一つであったりします。
また、昔こんな時代があったんや、ちゅーことも頭に入れておく必要があるよーです。

さて、これにゃ続きがあります。続きはお楽しみに~。
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2008/12/21 これいかが
 
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