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BEのぶ

  • Author:BEのぶ
  • 自称「ブログエッセイスト」ことBEのぶです。
    昭和史をライフワークにしていますが、平成ももうすぐ30年経ち、昭和が遠い過去になりつつあります。
    昭和も遺産・遺物を探れば立派な「考古学」となります。題して「昭和考古学」。ジャンルは遊郭・赤線跡から鉄道、そしてすっかり忘れ去られた歴史を掘る「昭和の考古学者」として、昭和の名残りを通して考察する旅を続けています。

    基本は標準語で書きますが、エッセイは大阪弁で書いていきます。

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■■■Y委員会と海上自衛隊

北朝鮮の情勢とか不審船問題、中国の軍備増強で東アジアの軍事バランスに変化が訪れとる昨今、
国防うんぬんの問題も他人事やなくなってきました。
日本は過去の戦争の敗戦で、「軍事アレルギー」みたいな空気が流れとって、
軍事の「ぐ」でも言うたらたちまち白い目で見られとった時代もあったけど、
ここ最近、90年代に入ってからはそーでもないみたいで、
国民の国防への意識がちょっとは高まったかな?ちゅーよーな感じがします。

で、日本にゃ、「自衛隊」ちゅー、名前はホンマに玉虫色な「軍隊」があったりします。
英語で書いたら

Japan Self Defence Force
(略してJSDF)

なんかわかるよーな、わからんよーな(笑

日本にゃ憲法第九条もあって、自衛隊を軍隊と見なすか否かちゅー論議がそれこそ数十年続いとって、まだ結論が出てへん有様やけど、
外国から見たられっきとした軍隊、意外に知られてへんけど、それも世界でも屈指の生半可な戦力やなく、
特に海上自衛隊は戦争、少なくても不穏な事態が起こったら恐らく真っ先に「敵」と相対する「戦力」、島国の日本を守るにゃ絶対必須なもんやさかい、
日本駐在のアメリカ海軍も「哨戒能力は間違いなく世界一」と絶賛するくらいの能力を持っとるそーな。
北朝鮮の不審船の時も、海上自衛隊の哨戒機が「偶然発見した」ちゅーことになっとるけど、
実は不審船が北朝鮮の港を出た時行動をアメリカの軍事衛星ですべて把握、終始監視しとって、アメリカ海軍と連携しながら「泳がせとった」ちゅーのが現実らしいですわ。

その自衛隊、学校の歴史の授業じゃ、

「朝鮮戦争でGHQが警察予備隊ちゅー臨時の軍備を持つことを指令した」

とか何とかになっとるけど、これは正解言うたら正解、少なくても陸上と航空に関しては。
今は陸海空すべて揃っとるさかい、自衛隊ってすべて同時に、同じ筋から生まれたって思われがちやけど、
(俺も最近までそう思ってました)
海上自衛隊だけは、その誕生の由来が違っとったりします。
今日は、その話をしたいと思います。
* * *
今から8年ほど前、防衛庁(今の防衛省)が市ヶ谷に引越しする時、
引越しの荷物の中に、金庫に入っとったある古めかしい書類が出てきました。
ダンボールに書類を積めとったある海上自衛隊の幹部がパラパラと斜め読みしただけでも、
「これは歴史を塗り替えるもんじゃないのか?」
とビックリしたくらいの文書やったんやけど、
そん時はダンボールに封印したまま時が経ちました。
それが、海上自衛隊でもトップの海上幕僚長クラスしか見ることが許されへんかった、
そして存在すらヒミツにされとった、
海上自衛隊設立の秘話が隠された第一級の史料でした。

時は遡って昭和20年、日本が敗戦になって日本の陸海軍はGHQの指令で解散になるんやけど、
実は再軍備の話はそのすぐ後から出とります。
海軍が廃止になって70年の歴史に幕を閉じたすぐ後、その後処理と海外に散らばった日本人の復員を目的にした「第二復員省」ちゅーお役所の旧海軍軍人たちが、
「戦争はもうイヤだ。でも海上防衛は必ず必要。海の守りなくして日本は独立もへったくれもない」
ちゅー信念で、極秘に「海軍再建」を独学で研究し始めます。
その研究は、あるアメリカ通の大物海軍軍人を経由してアメリカに伝わることになり、
アメリカ海軍の指導で

「Y委員会」

ちゅー、海軍復活を真剣に検討する会議が極秘で開かれました。
これは極秘中の極秘、どれだけ極秘かと言うたら、当時の政府は何も知らされていない日本政府を超えて作られたものでした。
参加者は、

・旧海軍軍人
・海上保安庁
・アメリカ海軍


の関係者。
「Y委員会」のYは、海防を説いた、ずっと秘密裏に海軍再建を模索しとった旧海軍側の吉田英三(元大佐)、山本善雄(元少将)両氏の苗字の「Y」から取ったって説と、
(「Y委員会」の議長を交代でやった海上保安庁長官の柳沢米吉も含む説もあり)
海軍の隠語でBが海軍、けどBってまともに名づけたらわかる人にゃわかるさかい、
Zから始めてYにした、ちゅー説があるけど、
まあそりゃどーでもええとして、
その「Y委員会」では、
「あくまで独自の専守防衛の海軍建設」
を主張する旧海軍軍人側と、
「海上保安庁の下部組織」
と主張する海上保安庁側で対立、話し合いは平行線のまま何回も続いたけど、
結局、アメリカのお裁きで旧海軍側の主張がほぼ全面的に通り、
「事実上の日本海軍復活」
にGOサインが出ます。

また、その「Y委員会」のメンバーやないものの、それに大きな影響力を持ったと言われるんが、元中将で終戦時の軍務局長(海軍省ナンバー3)やった保科善四郎氏で、
その保科氏の人生に大きな影響を与えた当時の上司が、閣僚として堂々とドイツ・イタリアとの同盟に反対(=米英戦争反対)を明言し、戦前に戦争阻止の切り札として総理大臣も経験、終戦に大きな役割を担って昭和天皇も絶大の信頼を置いた米内光政海軍大臣。
米内は戦後すぐに、終戦ですべての生命を使い果たしたかのよーに亡くなってしもとるんやけど、
(事実、終戦直前の血圧は250、いつ倒れて死んでもおかしくなかった。ちゅーか普通死ぬわな)
その米内は保科に、「自分はいつ死んでもおかしくないから」とある種の「遺言」を出しとります。

1.海軍の再建を模索すべし
2.海軍の技術を日本の復興にフル活用すべし
3.海軍の悪かったとこを是正し、良かったとこは継いで行くべし


これは保科氏も認めとって、保科氏は戦後衆議院議員になるけど、議員になった理由は「米内さんの『遺言』を一つでも達成させたかった」からだそーで、超~~間接的ではあるけど、「Y委員会」、果ては今の海上自衛隊の言いだしっぺは海軍トップやった、
ちゅーのもまんざら大げさな話でもないです。
こんなんが1980年代以前に知れたら、とんだスキャンダルになりますわな(笑
1.は結局海上自衛隊として「復活」、2.は造船産業はもちろん、元々は海軍下請けのレンズメーカーで、戦後にその技術を応用してレンズやカメラ自体を作った日本光学工業(今のニコン)、創業者が元海軍にモノを納入しとったメーカー社長に元海軍技術中尉、間接的ながら社内の空気とかに何気なく海軍の影響が見えないこともないソニー、そして海軍から工作機械の製作を依頼され、アメリカから分捕ったブルドーザーを見本にして国内初のブルドーザーを作った小松製作所(今のコマツ)などが世界的な日本企業として花開いて、
3.は海軍出身の作家や学者たちが良かったとこ悪かったとこ色々書いとる
ことからも、その「命令」は我々が全く気づかんとこで「実行」されとるんかもしれません。
ちなみに、Y委員会の主要メンバーの吉田英三氏も米内の人柄に心酔しとって、一時期海軍のトップとして戦犯になるんちゃうかと言われとった米内を徹底的に庇って、「米内さんだけは戦犯にしてはいけない」と奔走しとりました。
もっとも、彼らの心配とは裏腹にアメリカ側は米内を戦犯にしよーって気は全然なかったらしゅーて、「彼の経歴は生い立ちからすべて調査済みなのでそれは絶対にあり得ない。むしろアドミラルヨナイをリスペクトしている」とGHQ側が言うとったそーで、秘書に「米内の伝記を書いてみないか?」と言ったりもしとりました。

そして、その「Y委員会」のマップを元にして作られたんが今の海上自衛隊で、
陸上と航空とは、同じ「自衛隊」ながら生まれが全くちゃうかったんですわ。
言い方を変えたら、陸上・航空はいわゆる「トップダウン」で作られたけど、
海上は「ボトムアップ」で作られた組織で、
これらの違いは設立時のメンバーにも現れ、海上自衛隊が設立されるのが確定になった時、
「おい!ネイビーが復活するぞ!」
って元海軍軍人の間で伝わり志願が殺到、
幹部の99%、現場の95%を元軍人が占めたっちゅーことからわかります。
(陸上・航空設立時の旧軍人の割合はせいぜい3~50%くらい)
「来世も海軍軍人や」と豪語しとった元海軍軍人やったうちの故じいちゃんも、ネイビー復活に誘われてはせ参じたかったそーやけど、
家の諸事情で泣く泣く断念したそーです。
せのせいか、どうにか俺を海上自衛隊に、自分がなし得なかった「海軍士官」の夢を託そうと思ったらしいけど、
誠に残念ながら私め、中学・高校の体育の先生が「こいつはダメだ♪」と匙を投げたくらいの「水嫌いのカナヅチ」なのよねん・・・(笑


また、海上自衛隊のみ、旧軍の呼称の「士官」ちゅー名前を正式に使っとって、
護衛艦の中の幹部の集合部屋も「士官室」、
軍艦旗はもちろん、軍艦マーチや信号ラッパの音階、挙句の果てにゃ「金曜お昼はカレーの日」までそのまま旧日本海軍でございます。
(もっとも、海自は「女性の乗組員がいる」「艦内は禁酒」「階級を表す袖章と士官の制服がアメリカ式」など、旧海軍と違う点もけっこうあります)
そして、陸上と航空は旧軍との関わりを今でも断固として否定しとるけど、
海上は「旧日本海軍の伝統と歴史を継承する者」とトップが公の場で堂々と言うて、
「旧帝国海軍から連続して続いとる組織」ちゅーのを認めとるくらいで、
(もちろん、言い出したんはここ10年くらい。それ以前に言うたらクビが飛ぶじゃ済まんでしょw)
海外に対しては"Japanese Navy"(日本海軍)と言ってるそーで、幹部の名刺とかスタンプの英語表記も"Japanese Navy"になっとるそーな。

「こんなん言うたら回りの『かの国』たちは文句言うんちゃうの?」
って思うやろーけど、
世界中の海軍って、世界共通の精神みたいなもんを持っとって、
(「世界には人種・国の垣根を越えて通じ合うものが3つある。1にキリスト教(特にカトリック)、2に共産主義、3に海軍」って言われとります)
海っちゅー、時にゃ人間の手にゃ負えない荒くれ者になる自然を相手にしとるせいか、
世界共通で通じ合うもんがあるみたいで、更に「ネイビーは同時に立派な外交官たれ」ちゅー精神も世界共通、
陸上・海上にゃたぶんない、世界中の海軍が集まる親睦会も世界中で行われとるそうです。
(海上自衛隊創設50周年記念の時は日本で行われ、東京湾に世界中の軍艦が集まりました)
そのせいか、「日本軍復活」にいちばん神経質なはずの韓国とかロシアの海軍も、数年前のテレビのインタビューで"Japanese Navy"と堂々と言っとったんは、何気に笑えました。
アメリカ(海軍)が「日本海軍復活」にOKしたんも、「敵」である前に「好敵手」であり「同朋」ちゅー意識がそうさせたんかもしれまへんな。
日本海軍とまともに戦ったニミッツ提督も、「日本海軍はアメリカが過去に出会った中で最強のものであった。日本人はアメリカに負けるべくして負けたと言っているらしいが、こっちも必死だった。少しでも手を抜けば我々が負けていた」と「敵」を称賛しとったとか何とか。

「Y委員会」の議事録(「Y文書」)や、海軍復活の研究資料が、海上自衛隊創設50周年を機に条件付でNHKに公開され、NHKもそれをNHK特集にして放送したんはほんの5~6年前、
海上自衛隊の幕僚長しか見ることができへんかった、「海上自衛隊設立秘話」の存在が明らかになったんはごく最近のことでやんす。
この経緯については、詳しくはNHK特集の裏話的な「海上自衛隊はこうして生まれた Y文書が明かす創設の秘密」ちゅー本に書いてるけど、
いわゆる「軍事アレルギー」な人は、もしかしてこのブログを見て、
「この軍国主義者め!」
な~んて思うかもしれませんな(笑
せやけど、今の国際情勢は「軍事アレルギー」になって眼を背けとる場合やないくらいに切迫しとって、
今の軍事パワーオブバランスが崩れたら、戦争だけやなくてライフラインを寸断されて日本という国自体が「餓死」する危機がある、日本にとってかなり厄介な問題が浮かび上がってきます。
そのために在米アメリカ軍がおる、ちゅーのもあるんやけど、
日本が自力で守れるとこは自分で守らんとあきません。
そして、日本は島国、なんぼ航空が発達しても海上の防衛は絶対に欠かされへんと思います。
「軍隊・軍備なんてない方がいい。あるから戦争があるんだ」
な~んて意見もあるけど、確かにそれは一理あります。
せやけど、日本がなんぼ「綺麗事」言うてもお隣の国、そして世界の現実は「はいはいあなたのおっしゃる通りですね」って言うこと聞いてくれるはずがありません。
自分の身は、他人任せにせんと自分で守れる範囲は自分で守る、これは「独立」への第一歩。
1万円札君も言うとります。
「他人に依存する者は真の独立を得たことにはならない」
と。

「フリート・イン・ビーイング」
って言葉があるんやけど、直訳したら「常設艦隊」。
これじゃ何のことかわからんけど、砕けて言うたら「戦争しないための軍備」「抑止力としての軍備」ちゅーことで、
言葉としては矛盾しとるけど、世間一般の話で例えたら、
ジャイアンとかにいじめられとるのび太にドラえもんがいることで、
「こりゃのび太には迂闊に手を出せないな」
と思わせることで、ドラえもんがのび太を守るための「フリート・イン・ビーイング」になっとる、
って説明したらわかるかな!?

まあ、最近の海上自衛隊は不祥事が多いけど、しっかりしてや~。
先人が泣くでおい(笑
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