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BEのぶ

  • Author:BEのぶ
  • 自称「ブログエッセイスト」ことBEのぶです。
    昭和史をライフワークにしていますが、平成ももうすぐ30年経ち、昭和が遠い過去になりつつあります。
    昭和も遺産・遺物を探れば立派な「考古学」となります。題して「昭和考古学」。ジャンルは遊郭・赤線跡から鉄道、そしてすっかり忘れ去られた歴史を掘る「昭和の考古学者」として、昭和の名残りを通して考察する旅を続けています。

    基本は標準語で書きますが、エッセイは大阪弁で書いていきます。

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■■■二・二六

と思ったんやけど、日記書くの忘れとったら昨日になってしもた(笑
何気にカレンダーを見とったら、2月26日の表示。
あ・・・、

二・二六事件

の日やったんでんな。
もちろん休日でも記念日でもあらへんけど、
昭和の歴史、果ては日本の歴史を揺るがせた大事件の日でもあります。
時は昭和11年(1936)の2月26日、当時の陸軍の青年将校が兵隊(一部直属の部下)を連れて、
彼らが言う「君側の奸」を襲撃して当時の重臣たちを殺したり、
ケガを負わせたりした事件のことでやんす。
その4年前に五・一五事件っちゅーのがあったさかい、それとややこしゅーなることもあるけど、
二・二六事件ほど話題にもなりまへん。
この二つの事件を起こした青年将校は、陸軍と海軍の違いはあるけど、
同じよーな考えを持った軍人なことは同じだす。
せやけど、二・二六事件が何で今でもあれこれ言われとるんか、理由は以下のことやと思いま。

1.動いた将校・兵の数と犠牲者の規模が違う
2.戒厳令が敷かれたため、非公開の裁判で裁かれたこと
3.2の理由も含めて、資料が戦争で焼けたこともあってけっこう謎が多い
4.事件を起こした青年将校側の同情票も多い
5.天皇(昭和天皇)が直接的にコメントを残している
6.この事件が昭和史のターニングポイントになったこと


他にも色々あるけど、やっぱし1.6.が大きいと思いますわ。
* * *
二・二六事件は書き出したら本1冊分書かんとあかんさかい、短めにするけど、
肝腎なことは、
何故彼らが兵力を使ってまでクーデター(当事者はそうは思ってへんけど)を起こしてまで、
国を変えようとしたんか、でんな。
当時は、昭和恐慌によって国全体が不景気どころの騒ぎやのーなって、
「大学は出たけれど」
っちゅー状況に陥って、農村は農作物や絹の原料の繭の価格の下落などで、
若い女性を「身売り」してまでせんと生活できへん状況に陥っとりました。
その状態は、バブル崩壊後の日本どころの騒ぎとは比やあらへんかったそーな。
そないな暗雲の闇の中の中、昭和って時代がスタートしたんやけど、
「こないな日本に誰がした!」
とばかりに、色んな方面から「国家改造」ちゅー動きが出てきます。
軍人勅語で軍人は政治に関わらず、ちゅー釘を刺されとった軍隊でも「国家改造」の動きが起こって、
「天皇陛下に間違いはあらへん。間違いを起こすわけやない。
せやけど今の日本は間違っとる。
それは誰の責任か?天皇の周りを取り囲んどる重臣が悪い。よって討伐する」

ちゅー、単純言うたら単純な考えで、
二・二六事件もそのうちの一つと思って構いまへん。
今の時代で考えたら理解不能かもしれへんけど、当時の時代背景を考えたらこないな考えを持った人が、軍人だけやのーて一般庶民にもけっこうおった、ちゅーことです。
昭和~終戦の動きを見てみたら、軍隊、特に陸軍の暴走ばっかしがクローズアップされとるけど、
議会の一部とか一般庶民もそれを煽っとることもありま。
特に、二・二六事件の翌年に起こった日中戦争は、途中で陸軍ですら途中でストップかけよーとしたけど、
それを許さんかったんは、マスコミとか一般庶民の世論の声、ちゅーことも忘れたらあきまへん。
戦争とかの責任を、天皇や軍隊(特に陸軍)とか政府とかの責任にするんは簡単やけど、
彼らにすべて責任を押し付けるんも、ただの責任逃れで何の解決にもなってへん
と思うやけどな~。

で、ちょいと話が外れたんやけど、
もちろん、軍隊を動かしたくらいやさかい当事者は大真面目、
「我々が動いたら天皇陛下もわかってくれる」
ちゅー意思を以って行動に移したんやけど、如何せん彼らは陸軍幼年学校→士官学校へ上がった、良くも悪くも「世間知らず」、純粋すぎました。
そして、「決起」した後のプランを全く考えてへん、ちゅーのも、戦略的にゃイタすぎかなーと。
(もちろん、「行動でわかってくれる」ちゅー考えはあったんやろーけどね・・・)
彼らの気持ちはわからんどころか、むしろわかる部分も多いけど、
「何も知らん下士官・兵を使った」「戦略的にゃ愚策に等しい」「上への工作が不十分」
ちゅー観点じゃ、こりゃ失敗するわな、と思いますわ。
この事件に対する当の昭和天皇の反応は、

「何しよるねんゴルァ!」

と激怒。
陸軍の中にゃ、決起した青年将校の肩を持つ人らがおって、
天皇のお付の武官もその一人やったんやけど、彼がなだめても、
「お前ら(=陸軍)が動かんかったら、俺が先頭に立って鎮圧してやる」
(『朕自ラ近衛師団ヲ率ヰ此レガ鎮定に当タラン』)

と方針は変わらず。
それでも「どないかして彼らに花を持たせてやろう」ちゅー侍従武官に対して、
「非常なる御不満」
になったそーな。
(※「非常なる御不満」は、昔の天皇に対する専用語で、今風に言うたら「天皇陛下がマジギレ」に相当します)

決起した青年将校が宛てにしとった昭和天皇がこの態度、曖昧な態度に終始しとったんは「身内」の陸軍やさかい、
この時点で事件は失敗、って言うてええと思います。
結局、2月29日に青年将校側が事実上の投降をし、事件は終結・・・
と歴史の教科書はここで終わっとるけど、
二・二六事件が「昭和史の謎」「昭和史のターニングポイント」言われるんは、ここからの動きでやんす。
逮捕された青年将校は、「非公開・上告なし・弁護人なし」ちゅー、とんでもない裁判(戒厳令が解除されてへんさかい、戒厳令上じゃ法律違反やないけど)でほとんどが死刑を言い渡され、
数日後に執行されました。
この裁判はもちろん非公開やさかい、資料も極秘扱いされてそのまま倉庫の奥に、
そして空襲で全部「焼けた」ことになったんやけど、
この裁判を「おかしい」って感じた人とか、青年将校側に同情を寄せとる人とかはおったみたいで、彼らが密かに資料を持って帰ってそのまま家で保管、
平成の世になっても新しい資料が出てきて、この事件の展開が180度ひっくり返るよーな発見があったりしま。

そして、二・二六事件で当時の総理の岡田啓介が襲撃されて「死亡」したさかい、
(実は勘違いで他の人が殺されて、総理は生きとったってオチやけど)
内閣は崩壊、次の総理大臣は広田弘毅って人になったんやけど、
「ワシらの言うこと聞けへんかったら、また二・二六事件みたいな事件起こるぞ」
ちゅー感じで、ほとんど脅しみたいに陸軍が内閣の人事に介入して、
更に後の内閣でも、自分らが気に食わん、言うこと聞けへん内閣やったら陸軍大臣を辞任させて後任を出さんと、そのまま内閣崩壊、
ちゅー「裏技」を使って、まあ後は歴史の授業で習ったとーりでございます。
終戦間際の総理選びでも、かの東条英機が、
「総理を陸軍の人間にせーへんかったら、知りまへんで」
と暗にクーデターみたいなんを匂わせて圧力かけたんやけど、
「アホか!天皇陛下が決める人事に口出すとは何事か!」
と喝をかけたんが、二・二六事件で「死亡」して結局命拾いした岡田啓介、
そして総理に選ばれたんが鈴木貫太郎、鈴木は二・二六事件で襲撃されて、
一時は心肺停止になったものの何とか命拾いした人でもあります。
また、その鈴木内閣で、副総理格の海軍大臣やったんが米内光政、次官が井上成美、
彼は二・二六事件の時は横須賀の海軍司令長官と参謀長のコンビで、
陸軍が青年将校を「決起部隊」か「維新部隊」か呼び方に四苦八苦しとった時に、
「彼らは反乱軍やっちゅーねん」
とすぐに決定、軍艦を東京湾(今のお台場)に派遣した人たちでもあります。
そないな意味でも、もし二・二六事件でこの二人が殺されとったら、終戦の行方もどないなってたんかわからん、ちゅー、重要な事件でありました。

2月26日、それは日本の歴史が大きく動いた日、
どっかのテレビ番組やあらへんけど、まさに
「その時歴史が動いた」
ちゅー日でもありますんやわ。

ちなみに、二・二六事件を扱った本とか映画はいっぱいあるんやけど、
特におすすめなんを紹介しま。

~本~


・2・26事件がよくわかる本 太平洋戦争研究会著 PHP文庫
難易度:★
(マニアックな研究には向かんけど、文庫分で安いし浅く知りたいならこれが最適ですわ。
新刊やさかい今本屋の店頭に並んどります。
全く知識があらへん人向けやさかい、逆にもう二・二六事件の概要とか時代背景のことを知ってる人は、全然物足りないです、買わなくてOK)

・図説 2.26事件 太平洋戦争研究会著
難易度:★★
(イラストとか写真入りやさかい、全く知らん人はこれを読むんがベストやと思いま)

・昭和史発掘4~9 松本清張著 文春文庫
難易度:★★★★★
(二・二六事件関連書籍最上級のマニアックさです(笑
資料が豊富で読み応えあるけど、何せ文庫本最上級の厚さが6冊分やさかい、読むのには苦労します。斜め読みでも2ヶ月かかりましたw)

・ 本庄日記  本庄 繁著
難易度:★★★★ 
(二・二六事件当時の侍従武官で、上の日記で昭和天皇に「非常なる御不満」を持たれた張本人です。
資料としては一見の価値ありやけど、けっこうマニアック)

・ 盗聴二・二六事件 中田 整一著
難易度:★★★
(昔、二・二六事件の青年将校の電話を極秘に盗聴した録音盤がNHKで発見され、30年前くらいにNHK特集として放送されました。
そん時のディレクターやった著者の裏話込みの本やけど、なかなか面白いです。
関連本に「戒厳指令「交信ヲ傍受セヨ」(←テレビ番組を本にしたもの)」という本もあります)

・妻たちの二・二六事件 澤地 久枝著
難易度:★★★
(二・二六事件で処刑された青年将校、取り残された遺族はどないなったんか、
それを取り上げたルポです。
遺族の観点から、そして女性の観点から見た、違った観点から二・二六事件を見れます。
せやけど、文章はわかりやすいものの、事件の概要がわからんかったら内容がわけわからんです。
事件とか青年将校の概要がわかっとる人専用)

・岡田啓介回顧録 岡田啓介著
難易度:★★★
(全体的にゃ岡田啓介の自伝なんやけど、「被害者側」から見た二・二六事件が垣間見れます。
特に、首相官邸で「自分」が殺された場面を見ていた所は生々しいです。
文章全体も比較的肩が凝りまへん)

・二・二六暗殺の目撃者 有馬 頼義著
難易度:★★★★
(著者は事件で惨殺された斉藤実の親類で、家の窓から「事件」を目撃しました。これも「被害者側」から見た二・二六事件として見てみる価値ありです)



~映画~

・動乱 高倉健 吉永小百合出演
(名前はフィクションやけど、ラストの「事件」は明らかに二・二六事件でんな。
高倉健演じる主人公が、社会の腐敗と部下の訴えで決起するとこ、まさしく青年将校でんな。
ちなみに、この映画の音楽担当はZガンダムと同じで、映画の中の「事件」のBGM、Zガンダムを知ってる人やったら聞いたことがある音楽でやんす。正直、俺もビックリしましたわ。
興味ある方はそないな意味でも見てみるとよろしw)

・226 
タイトルそのままの映画で、226事件そのものを扱った映画です。
遺族も制作に参加しとるさかい、ちょっと青年将校を美化しとるとこがあるけど、
まあ主人公やさかい仕方ないか。
226事件を扱った映画の中で、唯一青年将校が実名で出てくるんやけど、
内容以上にキャストが豪華、誰が主役かわからんよーな当時の俳優オールスター映画とも言えます。
また、青年将校とその妻役の俳優も、今でこそ日本人やったら知らん人はおらん言うくらい有名な人やけど、
当時は知る人ぞ知る存在(=ほとんど無名)の人が多かったそーな。
(佐野史郎とか宅麻伸とか。うじきつよしはこの映画が俳優デビューやったと本人いわく)
そないな意味でも見る価値ありかも。
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テーマ:日記
ジャンル:日記

コメント

■ 

>tmmmyさん

歴史の授業が何でおもろないんか、それはやっぱし年号だけの暗記と、「出来事」しか教えてくれへんのに原因があると思いますわ。
歴史ほどおもろい授業はあらへんのにね~。
歴史っちゅーのは、「過去を学んで何を得るか」であり、「人間の成功と失敗の宝の山」なんですわ。
そないして歴史を学んだら、もうかっぱエビせん状態になりまっせ(笑

>実際にその場に居たら流れに沿うしか無い気がします。

どないな状況でも、自分を貫くっちゅーのは難しいことですわ。
なんぼ正しいことを言っとっても、周りが違うこと言うとったら「変人」やしね(笑
2008/02/28 URL のぶ@大阪 #qDfdtOiE [編集] 

■ 奥がふかーいですね!

2・26ってそういう影があったんですね…
学校でもこういう教え方して欲しいですよね(・д・o
案外授業ではスルーされてましたもん!

でも日々感じる事は、昭和初期は本当に暗い時代だと思います。
絶対的な支配下と大規模自然災害(関東大震災等)、戦争…
今思うと「なんでそんな風に考えたの?」と疑問が生じますが、実際にその場に居たら流れに沿うしか無い気がします。
現代でも、やはりマスコミに流されてますよね…
マスコミはこう言ったから…みたいな感があります。

どのように考えたらいいのやら…頭がグルグルですよ(笑
2008/02/27 URL tmmmy(トムィ) #- 

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